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自律神経系  噛みしめ呑気症候群

■噛みしめ呑気症候群

「噛みしめ呑気(どんき)症候群」
耳なれない疾患ですが、私も数年前に知った疾患です。

たまたま、テレビなどで取り上げられてるのを見て知り、後日
詳しく調べていたところちょうどこの疾患の患者さんがこられました。

症状は、おなかの中にガスがたまって気持ち悪い。夕方になると目にみえて
お腹がふくらんでくる。ゲップがよくでる。などというものでした。

病院で胃カメラなど検査をしたけど異常がなく、原因がわからなかったとの事
私もこの病気を知るのが遅れていたら同じようにわからなかったかもしれません。

お腹のはり、肩が凝る。目の奥が痛む・・・一見、無関係に思えるこうした症状が
すべて、緊張やストレスでぐっと歯を噛みしめるという行為が原因で起こるのです。

私たちは緊張すると無意識に口元を締めてしまいます。
そうすると舌が上あごにくっつき、その反射でだ液と空気を一緒に飲み込むことに
なってしまい、お腹が膨らむほどの空気がはいってしまうことがあるのです。

その結果、通常以上のげっぷや胃のあたりの不快な膨満感、頻繁なゲップ・おなら
腹部の痛みなどが起こります。噛みしめ動作による緊張は首や肩にも影響しますので
肩こり、側頭部などの頭痛、あごや目の痛みももたらします。
時には食道の異物感や食欲不振、胸部の痛みが起こることもあります。


こうした症状から「噛みしめ呑気(どんき)症候群」と名づけられました。
そもそもストレス過多などで、頻繁にため息をつき、それを空気とともに
飲み込んでいるのですから、ストレス性の疾患とも言えます。

しかも、まだまだ病名を知られてないことや、胃や腸自体に異常が見つからない
ために、病院へ行っても診断がつきにくい。わかってもらいにくいことで
病名がわからないことがまたストレスとなり悪化させるケースが多いのです。

この病気の方の多くが、複数の症状を訴え、いくつもの病院や診療科を訪ね原因が
わからないままだったり。中には、消化器を胃カメラや大腸ファイバーで調べたり
MRIで調べるなど検査を繰り返したあげく、心療内科をすすめられた方もいます。


病気を自覚し、意識してあごをリラックスさせるなどで症状は改善されます。
同時にストレスに対する鍼治療がとても効果がある疾患ですので
症状が思い当たる方は一度ご相談ください。

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